Zepol(ゼポ)は12月12日付で、米国海上コンテナ輸入の11月実績をまとめた。
<アジア10か国・地域発米国向けコンテナ輸送月次トレンド比較>
11月のアジア主要10か国・地域発の TEU (B/L・母船積地ベース・実入り・FROB含まず) は前年比7.9%増の124万TEUとなり、1~11月累計では1344万TEUで前年比2.9%増となった。
米国向け世界全体としては、アジアに加えて欧州(11.3%増)、中米(7.3%増)なども堅調で、176万TEU7.3%の、増加だった。
主要品目の11月の動きは全体の約17%を占める家具類が8%増, 機械類が7.3%増、電子電機5.4%増、玩具類 5.8%増など上位10品目合計(全体の63%)が6.6%増だった。
米国主要港の動きも、ロングビーチ港だけが韓進破綻後の影響で13.2%減だったが、ロスアンゼルス港、タコマ港がそれぞれ21.9%、6.6%増、NY-NJ港も6.7%増、サバンナ港7.8%増、ノーフォーク、チャールストン、ヒューストンも二桁の増加だった。
アジア発国地域別では、1位の中国が5.8%増だったが、2位韓国12.7%、3位台湾15%が二桁増で、韓国は自国分(荷受け地ベース)も15.8%増だった。
4位香港、5位シンガポールは、それぞれ2.2%増、2.1%減で、シンガポールは7か月連続のマイナス。香港、シンガポールは1~11月累計でもそれぞれ9%、9.3%のマイナスだった。
それに対して、6位ベトナム(30.6%増)は7か月間、9位タイ(5.5%増)は8か月間、10位マレーシア(19.5%増)は5か月間、8位インド(31.8%増)も4か月間連続と南アジアの好調が続いている。
特にベトナムとタイは1~11月累計で36.5%、21.9%増と全体が2.9%増の中で突出している。
7位日本発(直航分)は名古屋が6.5%減だったが、東京、神戸、清水がそれぞれ11.9%、6.5%、14.7%の増加で直航合計は5.1%増だった。韓国TS分は41.5%減と5か月連続のマイナスで、直航と合わせた日本発(荷受け地ベース)は0.7%減と横ばいだった。
なお、韓進破綻3か月後の11月の船社13社間の東航シェア変化については、上位6社がシェア拡大 (10.2ポイント増)した形となった。
COSCO(3ポイント増)はChina Shipping 買収分も含み、5位から3位に、
Hyundai (HDMU)は1.76ポイント増で、13位から6位となった。邦船3社合計シェアは16%となるが、ポイントでは0.4ポイント増と横ばいだった。
Zepol/Datamyne Japan
南石 正和
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