JR貨物は5月16日、「運転支援システム(PRANETS)」についてシステムの更新作業が全て完了したと発表した。
運転支援システム(PRANETS)は、JR貨物が貨物列車の位置をリアルタイムで把握し、走行中の運転士に運転を支援する情報を伝え、「安全・安定輸送」をサポートするシステムとして運用してきたもの。
更新の効果として、ハードウェア故障率の低減と運転支援データの提供方法の変更(USB メモリ方式からダウンロード方式)により、システムの稼働率が大幅に向上し、顧客へより正確な列車位置情報の提供が可能となり、また他のシステムとの連携により、輸送障害時において早期回復に貢献できるようになった。
従来の PRANETS では、データを更新するにあたり USB メモリを使用していたため、運転区所等で毎日USBメモリへデータ作成作業を行い、運転士の手作業によりデータの更新を行っていたが、今回の更新によりデータを直接ダウンロードすることが可能となったため、データ更新作業の低減及び輸送障害時の迅速な対応が可能となった。
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