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ヤマタネ/効率とバランスで印西に3施設開発、3か年で300億円投資

2019年05月24日/SCM・経営

ヤマタネは5月24日、2019年3月期の決算説明会を開催し、併せて、第2次中期経営計画「ヤマタネ2022プラン」の概要を説明した。

それによると、2022年の売上高は640億円(2019年3月期比19.8%増)、営業利益42億円(20.7%減)、経常利益50億円(24%減)、3か年の投資総額300億円の計画としている。

<仮称 印西拠点プロジェクト>

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ヤマタネの主要事業は物流、食品、情報、不動産。それぞれに重点施策を発表したが、関連する部分も多く、千葉県・印西市で進めている「仮称 印西拠点プロジェクト」での、アーカイブズ専用倉庫、3温度帯倉庫、精米工場の3施設開発もその一つだ。

この印西拠点プロジェクトはヤマタネ内の物流部門、食品部門が運営する一体型の施設を計画しており、3つの異なる大型施設を建設するもの。部門間の垣根を超えたシナジー効果を生み出すことにより、生産性を高め、環境にも配慮した施設を目指すとしている。

<ヤマタネの山崎元裕社長>

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ヤマタネの山崎元裕社長は「ヤマタネの拠点はこれまで湾岸部にばらばらに集中していた。入荷、精米、出荷等を考えると、遠くにあるより近くにある方が、明らかに効率的。内陸部に設置したのも、全体のバランスに考慮したもの」と話した。

なお、物流の重点施策は「既存荷主への対応と新規荷主の獲得」「江東区配送センターの開発・稼働」「印西アーカイブズ倉庫・3温度帯倉庫の開発」「海外(タイ、ベトナム、中国、米国)としている。

このうち、海外事業については、引っ越し業務が主になるが、ベトナムにはホーチミン以北に拠点設置を考えている。また、北米では再度拠点化を目指すとしている。

山崎社長は「ヤマタネは2024年に創業100周年を迎える。これまで1924年から1960年代までが、創業期/金儲け、1990年代が成長期/組織化、2015年までが収拾期/生残り、2016年からは播種期/続き、と位置づけた企業サイクルを歩んでいる。2024年ビジョンでは、新規開発投資中心の成長基盤構築を計画の中心に据え、数値目標で、100周年までに売上高800億円、営業利益80億円を目指したい」と語った。

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