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NEXCO中日本/新名神、東海環状道開通でメーカー物流効率化

2019年10月11日/3PL・物流企業

中日本高速道路(NEXCO中日本)は10月10日、開通から半年が経過した新名神高速道路(新四日市JCT~亀山西JCT)と東海環状自動車道(大安IC~東員IC)について、8月の交通状況と、開通効果をとりまとめた内容を公表した。

<東名阪道・新名神・東海環状道の交通量(8月)>

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8月の交通状況については、新名神で利用割合が44%まで増加。東名阪道(四日市JCT~亀山JCT)では、10km以上の渋滞がおおむね解消されたほか、20km以上の渋滞は発生せず。東海環状道(大安IC~東員IC)の交通量は1日あたり3000台で推移している。

<物流円滑化による効果>

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また、両道の開通による効果をヒアリングした内容としては、物流の円滑化によってドライバーの負担が軽減した事例や、物流の効率化が図れた事例を紹介している。

三重県いなべ市に工場を構える自動車部品メーカーAでは、東海環状道・大安ICの開通で、工場から自動車産業の顧客が集積している愛知県西三河地域への輸送時間が10分短縮し、定時性も向上。

また、三重県亀山市に工場を構える自動車部品メーカーBでは、新名神高速道路の開通で東名阪道の渋滞が大幅に減少したことにより、西三河地域への輸送時間が30分短縮。これにより、計画通りの運行が可能になったほか、ドライバーに十分な休憩時間が確保されることで精神的負荷が軽減され、安全運転につながっているとしている。

<物流効率化による効果>

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愛知県の食品メーカーAは、従来、三重や関西方面の商品出荷に対して、東名阪道の渋滞を想定し、四日市市に倉庫を借りて納品日まで商品を一時保管していたが、新名神の開通で東名阪の渋滞が緩和されたことで、愛知県小牧市の物流拠点からの直接輸送が可能になり、車両・保管コストが低減。また、定刻運行によって納品の遅延トラブルも減少し、企業の信頼性向上にもつながっている。

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