アスクル/新中計で物流PF改革、DCに後方支援センター設置

2021年07月02日 
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アスクルは7月2日、2022年5月期~2025年5月期までの中期経営計画を発表した。

<成長シナリオ>
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新中計では、最終年度までに成し遂げることとして「オフィス通販からのトランスフォーメーション~すべての仕事場とくらしを支えるインフラ企業へ~」を掲げ、2025年5月期に売上高5500億円(2021年5月期実績4221億円)、営業利益率5%(同3.3%)を目指す。

各事業の売上高は、BtoB事業で最終年度に2ケタ成長を実現し売上高4135億円(同3152億円)の達成を目指すほか、LOHACOは黒字化を図り743億円(同528億円)を目指す。3か年の投資額は300億円強を計画している。

新中計では、「戦略業種と品揃え拡大」「BtoB最強ECサイト構築」「Zホールディングスとのシナジー」「プラットフォームの改革」を最重要戦略とし、「プラットフォーム改革」では物流の進化によって、高単価で回転率の低いロングテール商品の当日翌日配送を実現することで、顧客満足度の向上を図る。

プラットフォーム改革では、「物流センター構造改革」「BtoBとBtoCの物流融合」「バリューチェーンのDX」に取り組む。

<物流センター構造改革>
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「物流センター構造改革」では、サプライヤーからアスクルのDC(保管型物流センター)に大量の商品が直接入荷される現状の物流構造を変革。

サプライヤー工場~DC間に前捌きや補充機能を持つDCの後方支援センターを設け、同センターで入荷量を調整することで、商品の大量入荷によるDCの作業負荷を低減するとともに、DCの保管スペースを確保し、ロングテール商品を含む在庫アイテム数を拡大することで品切れを解消し、販売機会を最大化する。

<BtoBとBtoCの物流融合>
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「BtoBとBtoCの物流融合」では、前捌き・補充倉庫の活用でDCの間口を拡大し、BtoB専用DCからBtoC商品も出荷できるようにすることで、翌日配送商品を拡大するとともに、LOHACOの成長による出荷量増に対応する。

また、BtoBとBtoCの配送管理システムをオープンプラットフォーム化し、BtoBキャリアによるBtoC商品の混載配送を促進することで、配送品質・効率の向上や翌日配送の拡大を実現する。

<バリューチェーンのDX>
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<ALP横浜で稼働中のデパレタイズロボット>
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「バリューチェーンのDX」ではバリューチェーン全体をデータとAIによる最適化およびロボット活用によって省人化し、在庫切れの削減や出荷・配送時間の短縮などを実現する。

アスクルはAIロボットの導入について、AVC関西でパレット搬送用ロボットによる搬送の自動化、三芳センターで棚移動ロボットによるピッキングの省人化、ALP横浜でデパレタイズロボットによる荷下ろし工程の自動化を実現しているが、今後はこれらの実行型AIロボットの導入を拡大するほか、2022年夏には最先端基幹センター「ASKUL東京DC」を稼働させ、自動化を推進することで労働負荷の低減とともに出荷速度の向上を図る。

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