ニチレイロジグループ本社は11月19日、2021年度の目標である年間27万時間の業務のRPA化を前倒しで達成したと発表した。
同社は、グループ全体での業務革新施策の一環として事務作業の一部をRPA化することで、従業員の「リソースシフト」を進め、顧客の利用体験価値を高めることを目指している。27万時間は物流センター勤務の従業員の年間総労働時間の約9%にあたる。
同社のRPA化推進は、IT部門ではなく全国の物流センターをはじめとする事業所の従業員がシナリオを作成し、自ら業務を変革している。
取り組みを支援するための研修やコンテンツもオリジナルのものを開発し、「業務をより良くする」「働き方を変える」という目的を共有しながら、作成者だけでなくサポートに回る従業員も含めた事業所一体での活動を進めている。
その結果、時間外労働の削減に加え、顧客の支援を得ながら業務フローの再構築に成功したケースや従業員がRPAの知見を生かした業務効率化のプロフェッショナルとして活躍の場を広げた事例も生まれている。