ヤマト運輸/日野・超低床EV、最大の評価ポイントは「乗降性」

2021年11月22日 
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ヤマト運輸と日野自動車は11月22日、11月24日から日野自動車が開発した超低床・ウォークスルーの小型EVトラック「日野デュトロ Z EV」を用いた集配業務の実証実験を開始するにあたり、東京都日野市にある日野自動車の本社工場で導入車両を公開。また、両社の担当者が実証実験の趣旨について説明した。

<ヤマト運輸の小澤 直人モビリティ課長(左)、日野自動車の東野 和幸チーフエンジニア(右)>
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実証実験の狙いについて、ヤマト運輸 グリーンイノベーション開発部の小澤 直人モビリティ課長は「ヤマト運輸の2か所の営業所に『日野デュトロ Z EV』計2台を導入し、CO2排出量の削減効果や、集配業務での実用性について検証する。導入にあたり、環境に配慮した車両であることはもちろん、現場で使い易い車である点も重要だ。ラストワンマイル物流を持続可能なものとするには、働くドライバーにとって使いやす車両であることが重要。その点で、日野とは以前から意見交換を行ってきた」と説明。

<乗降性を向上させた「超低床ウォークスルー構造」>
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「日野デュトロ Z EV」については、「超低床ウォークスルー構造」を最も評価するポイントとして挙げ、「ワンステップで乗り降りできる点はとても素晴らしい。ドライバーは荷物を持って乗り降りするため、荷台の高さが従来の80cmと40cmとでは乗降性が全く違ってくる。今後は女性や高齢の方のドライバーが増えていくが、そういった方にも使いやすい車両だと思う」とコメントした。

また、ヤマト運輸でのEVの導入状況と今後の車種選定については、「現時点では、ストリートスクーターをはじめ、三菱ふそうのEキャンターや三菱自動車のi-MiEVなど、計600台程度が稼働している。ヤマト運輸では2030年までに5000台のEV導入を目指しており、今後はこれらの車両や『日野デュトロ Z EV』、さらには今後に開発される新たなEVも含めて、最適な車両を選定する」と語った。

<「日野デュトロ Z EV」外観>
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一方、日野自動車からはBR EV開発推進室で「日野デュトロ Z EV」のチーフエンジニアを務める東野 和幸氏が、同車両の特徴を説明した。

東野チーフエンジニアは、「日野デュトロ Z EV」の開発経緯について、「物流事業者の困りごとを解決することを目指して開発した車両。開発にあたってはヤマト運輸をはじめ、大手宅配事業者などから寄せられた声を開発に取り入れた。物流企業を訪問する中で改めて気づいたのは、ドライバーは車両を運転している時だけでなく、集配業務の全ての作業で困りごとがあり、その解決を強く望んでいるということだ。これを通じて、我々の商品は走るためだけのものではなく、集配業務全てを考えたものであるべきだと改めて感じ、物流のラストワンマイルの困りごと解決とカーボンニュートラルを両立する車両として『日野デュトロ Z EV』の開発に至った」と話した。

<立ったまま作業ができる広々とした荷室内>
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また、東野チーフエンジニアは「日野デュトロ Z EV」最大の特徴として、新開発のEV専用シャシーによって実現した超低床ウォークスルー構造を挙げ、「いかに低くするかにこだわり、試行錯誤を重ねた。超低床ウォークスルー構造によって、荷室の高さを一般的な1トン車の約半分の40cmとした。ドライバーはワンステップで乗降でき、荷物の積み下ろしもしやすく、荷室内では立ったまま作業ができる。配送現場の最大の困りごとであった乗降性と作業性を抜本的に改善した」と説明。

ヤマト運輸との実証実験の狙いについては、「この車をヤマト運輸の実際の集配業務で使ってもらい、そこから得られる新たな知見を車両に反映し、より使い勝手のいい車両にしたい」と語った。

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