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NTTロジスコ/物流と発注補充を支援するDXソリューション開始

2022年03月25日/IT・機器

NTTロジスコは3月25日、物流業務と発注補充業務の企画・構築・運営を包括サポートして、荷主企業のロジスティクスの効率化を図るソリューション「ロジスティクスDXソリューション」の提供を開始したと発表した。

<「ロジスティクスDXソリューション」の概要図>
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「ロジスティクスDXソリューション」は、物流現場での気づきや倉庫・輸配送のキャパシティーなどの制約をサプライチェーンのプランニングにフィードバックすることで、在庫を最適化し、物流業務を平準化・効率化して、サプライチェーン全体のパフォーマンス向上を図ることができる。

また、特にAIや高速処理が可能なクラウドサービスを活用し、現場の気づきに基づくロジックや物流条件を考慮して、在庫と物流を最適化する発注補充計画の策定をサポートする。

ソリューションは「現場の気づきをデジタル化・ロジック化」「仕入れ先や納品先との物流条件の交渉を代行」「AIなどを活用した在庫と物流の適正化」が特長。

「現場の気づきをデジタル化・ロジック化」では、車両の積載率や梱包の充填率など、物流現場でのムダ、ムラ、ムリの気づきをデータから定量的に分析・検証し、ロジックに展開。ロジックをシステムに反映し標準化することで、物流効率を考慮した発注補充計画の策定が行える。

「仕入れ先や納品先との物流条件の交渉を代行」は、仕入れ先や納品先との納期調整や、前倒し納品を始めとする物流条件の交渉を代行し、車両やロボット、倉庫スペースなどの制約を考慮して物流波動を抑制し、業務の平準化を図る。そのため、物流リソースの最大限の活用に加え、設備投資の抑制、環境負荷の低減、運べなくなるリスクの緩和につながるという。

「AIなどを活用した在庫と物流の適正化」では、現場の気づきや物流条件を考慮した発注補充計画を策定し、ユーザーのサプライネットワーク全体での在庫を適正化することで、EOQ(経済的発注量)を追求。在庫の適正化によってキャッシュフローを改善、保管・輸配送・倉庫内作業のコストを削減する。

さらに、AIやシステムを活用し、計画サイクルを短縮することで、納期遅延などの調達リスクや需給変化の対応力向上、欠品の防止による売り上げ拡大に貢献できるとしている。

NTTロジスコによると、昨今、Eコマースの拡大などにより需要変動の予測が難しく欠品や過剰在庫の発生、社会情勢の変化に伴う調達リスクに対して、十分な備えができていないといった、多くの顧客がサプライチェーンで問題を抱えているという。

また、物流クライシスが叫ばれ、ドライバーの時間外労働の上限規制適用による「物流の2024年問題」など、荷物を運べなくなるリスクが高まっているとしている。このような問題解決に向け、同社では、新しい物流DXソリューションの提供を始めたとしている。

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