日本パレットレンタル(JPR)と、約6000社が導入し20万台が稼働中の富士通ブランドのデジタコを製造販売するトランストロンは6月20日、両社の製品・サービスを連携させる取組みを開始すると発表した。
<共同輸送マッチングシステムを連携>
具体的には、トランストロンのデジタコが収集するトラックの発着地、年間出荷便数等のデータを、デジタコデータ連携APIによって抽出し、JPRの共同輸送マッチングサービス「TranOpt」に取込むことにより、共同輸送の機会を創出しようという試み。
現在、物流業界ではトラックドライバーの不足が深刻化しており、その対策として、複数の企業での共同輸送によって限られた輸送能力を活用することが期待されている。今回の合意により、トランスロン製品の利用企業は、他の企業との共同輸送の機会を求めることが容易にできるようになり、JPRの「TranOpt」の利用企業は、現在よりもさらに多様な企業と共同輸送が実現できるようになる。
JPRの「TranOpt」は、利用者がシステム上に自社の運行情報を登録することで、共同輸送の相手を探すことができるサービス。AIにより業界を跨いで荷主企業同士をマッチングし、物流業界全体の課題である実車率や積載率の向上、CO2排出量の削減に貢献する。
なお、「TranOpt」がシステム上でマッチングする共同輸送の実車率は平均93%で、この値は、登録されたデータの豊富さに裏付けられている。
すでに、トランストロンの顧客である奈良県の丸嶋運送がトライアルへの参加を表明。JPRとトランストロンはその成果も踏まえ、今秋をめどに両社のサービス連携を開始する予定。
■デジタコデータ連携API連携
<概要>
特徴
1.デジタコのデータを外部サービスと連携できる
2.WebAPIなので、各種システム・アプリケーションに柔軟に連携できる
3.既存サービスの強化や新規サービスの開発など、幅広く使える
4.「日報データ取得API」「動画データ取得API」等、様々なデータを用意している
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