NXホールディングスのグループ会社、上海通運国際物流有は10月14日、厳格な温湿度管理が求められる半導体製造装置などの精密機器の輸送に適した温調機能つきコンテナを新たに6基導入したと発表した。
<コンテナ外観>
<コンテナ内部>
上海通運が導入したのは、コンテナ内を温度:21℃~25℃、湿度:60%以下の環境に保つ温湿度制御装置を搭載した、幅広・背高コンテナ6基。厳格な温湿度管理が必要な半導体製造装置や、精密機器を輸送する新たな国際海上輸送サービスを開始した。
コンテナは半導体製造装置の輸送に最適なサイズ(外寸:幅2990×奥行9470×高さ3250mm)で、コンテナ内はラッシングレールを4段設置し、貨物の強固な保定が可能。また精密装置(貨物)を積載した状態での吊上も可能(最大吊上荷重20トン)となっている。
半導体は、スマートフォンやパソコン、自動車などあらゆる電子機器に内蔵され、現代の産業・社会にとって必要不可欠な物資であり、安定的な供給が重要となっている。また、半導体を製造するための装置や精密機器も大型化が進んでおり、輸送時において厳格な温湿度管理が求められている。
同社は当面、中国・韓国・日本間を発着するRORO船(高速フェリー)利用時の輸送サービスとして開始し、ビジネスの拡大に伴い、コンテナの追加導入やルートの拡大など、より利便性の高いサービスの確立を目指すとしている。
国交省/中・長距離フェリー、RORO船、内航コンテナ船の積載率動向(2024年4~6月)