セイノーホールディングス(HD)は3月22日、鳥取県八頭町とココネット、エアロネクスト、NEXT DELIVERY、アクシス、KDDIスマートドローンとともに同月20日、隼Lab.を起点として次世代高度技術の活用により新しい物流サービスの構築を目指した「中山間地域におけるドローン配送」の実証実験を実施したと発表した。
具体的には、セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流1”SkyHub“の社会実装の検討に向けて実施するもので、実施はNEXT DELIVERY、KDDIスマートドローンと地元企業のアクシスが連携して行った。
今回の実証では、中山間地域での災害時を想定し、隼Lab.に仮設ドローデポを設置。エアロネクストが開発をした物流専用ドローンAirTruckを用いて共生の里しこべの家、八東運動公園への救援物資、買い物代行、フードデリバリーを想定して商品の配送を実施した。
注文した商品をドローン配送で受け取った中山さんは、「玉子も壊れず無事で、飲み物もこぼれていなかった。今後高齢になるので、こういうサービスがあればとても便利で助かる」とコメントしている。
八頭町では、高齢者の割合は32.02%と全国平均と比べて高くなっている。今後も急速に少子高齢化が進行することが予想され、人口減少・少子高齢化に対応したまちづくりが求められている。
同社は、今後も地域住民への理解促進及び地域課題の解決へ向け、ドローンをはじめとする次世代高度技術を活用し、ドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流”SkyHub“の社会実装に向けた検討を進めていくとしている。
新スマート物流/岩手県岩泉町でドローンを組み込んだ共同配送実施