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ヤマタネ/フェイガー社と業務提携、稲作での温室効果ガスを削減

2023年07月12日/SCM・経営

ヤマタネは7月12日、フェイガーと、稲作における温室効果ガス削減の取り組みを推進するとともに、コメ農家の削減努力の可視化と持続的営農の実現に向けたカーボンクレジットの活用を目的とした業務提携契約を締結したと発表した。

この業務提携による取り組みを通じて、両社はカーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。

業務提携では、ヤマタネのコメ取引産地のJAおよび農家に対して両社で脱炭素型農業の推進とサポートを行い、農家の脱炭素への取り組み努力をフェイガーがカーボンクレジットとして生成、収益化し、農業における環境負荷低減と持続的営農の実現を目指すもの。取り組み初年度となる今年度は、宮城県内のJAから7名のコメ農家が参画し、「ひとめぼれ」「つや姫」など8銘柄の圃場計45haにて取り組む予定。

世界の温室効果ガスの12%は農業由来といわれており、裏を返せばこの分野での温室効果ガス削減ポテンシャルは高いといえる。日本では水田からのメタンの排出が大きいことから、ヤマタネとの関係の深い農家とフェイガーのソリューションを組み合わせることで稲作における脱炭素の取り組みを大きく広げられると考えている。

<農業由来カーボンクレジット生成という仕組み>
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フェイガーの推進する農業由来カーボンクレジット生成という仕組みを導入することで、コメ農家の脱炭素の取り組みを応援する企業等がクレジットを購入し、プロジェクト投資という形で資金が還元されれば、農家の収入が向上し、さらに取り組みが持続可能になるとともに広がりやすくなると考えている。

なお、フェイガーは、農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農家の脱炭素の取り組みの支援及びカーボンクレジット活用による収益化を行う日本初のスタートアップ企業。2023年度は10都道府県、20地域、100農家以上を対象としたプロジェクトの組成を見込み、また、2024年度はタイやミャンマー等の海外プロジェクトがスタートする予定。農業の脱炭素の取り組みを収益化しつつ、環境に優しい農業を持続可能な形で推進している。

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