近鉄エクスプレスは7月24日、温室効果ガス(GHG)排出削減目標が、Science Based Targets initiative(SBTi)より「ネットゼロ目標」の認定を取得したと発表した。
2023年8月、SBTiに対し近鉄エクスプレスはコミットメント・レターを提出。これまで進めてきた、全世界での温室効果ガス排出量データの検証と、削減施策・削減目標値の設定が評価され、認定取得にいたったという。
短期目標として、自社の活動によるCO2排出量(スコープ1、2)を2030年までに2023年比で42%削減、サプライチェーン全体でのCO2排出量(スコープ3)を25%削減することを掲げている。
また、長期目標としてはスコープ1,2、スコープ3のいずれでもCO2排出量を2050年までに90%削減するとしている。
なお、SBTiは、2015年に国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界自然保護基金 (WWF)、世界資源研究所(WRI)、Carbon Disclosure Project(CDP)の共同構想として設立。気候変動による世界平均気温の上昇を産業革命前と比較して1.5℃以内に抑えることを目標とする。
目標達成に向け、企業に対して科学的知見と根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標の設定を促し、その目標を検証し認定を付与している。そのため、今日のSBT認定は企業の脱炭素への具体的な取り組みを評価するグローバル・スタンダードとなっている。
認定取得を機に、グループ全体での脱炭素に向けた活動を深化させ、世界規模での気候変動対策に積極的に取り組んでいくとしている。