オープンロジは8月10日、それぞれのユーザーの入出庫管理データ、在庫管理データ、配送遅延地域エリアや再配達発生率などの配送管理が分析され、整理されたデータとして可視化される「ダッシュボード」機能の提供を開始したと発表した。
2023年5月から、ECを運営する上での意思決定を支援する機能として一部無料でオープンロジを利用する大規模ユーザーが活用している。
従来、オープンロジでは、ユーザーがシステム画面上で入出庫、在庫、配送といったデータを確認することはできたが、社内データとして活用するためには手動での加工が必要となっていた。加えて、大規模ユーザーの利用や事業規模を拡大しているユーザーも増えており「入出庫や在庫・配送状況のデータも増え、データ集計の手間と時間がかかる」「会社組織が大きくなり、社内の関係部署とのデータ共有が煩雑になっている」といった悩みも寄せられていた。
そこでオープンロジは、ユーザーへのヒアリングを進め「ダッシュボード」機能の提供を開始したもの。
例えば、配送完了日を起点としたキャンペーンなどの施策での活用がある。機能提供前だと、従来、配送完了した後にキャンペーンを実施する場合、配送完了や持ち戻りのステータスを各配送キャリアの追跡システム上で検索し配送データとの付け合わせなどを行う必要があった。
提供後は、ダッシュボードの配送管理画面では、過去の配送履歴に紐づく追跡番号をもとに直近の配送状況を一覧化して表示し、配送状態や結果の全体像を把握できるようになる。施策検討、実施に必要なデータ取得業務が効率化できる。また、日付を利用した経理上の確認もできる。
今後同社は、多くの大規模ユーザーに対して「大規模ECの多角的な経営判断の最適解を導くのに必要な標準情報」を提供するダッシュボードを目指して進化させていくとしている。
オープンロジ/統合コマースプラットフォームecforceとAPI連携