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丸紅ロジほか/3社連携による海上コンテナの共同利用を開始

2023年10月12日/3PL・物流企業

丸紅ロジスティクス、ブリヂストンサイクル、ファイントゥデイは10月12日、持続可能なサプライチェーン構築に向けた物流分野における環境負荷低減と、2024年問題等に対する取組みとして、3社共同で異なる輸出入者間における「コンテナラウンドユース」の本格運用を、今年10月から開始したと発表した。

同取組みは丸紅ロジスティクスが構築したスキームのもと、中国から自転車の製品・部品を輸入するブリヂストンサイクルが使用したコンテナを、ファイントゥデイの物流拠点に直接輸送し、そのまま中国向け製品の輸出に使用するというもの。

これにより、ブリヂストンサイクルとファイントゥデイが従来それぞれで行っていた、各社拠点と東京港との間の空コンテナの返却輸送・送り込み輸送の工程を削減し、より効率的な物流を実現する。同取組みは今年8月からテスト運用を開始しており、安定的なオペレーションを継続できる目途が立ったため、10月より本格稼働となった。

<取り組み概要図>
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一般的に、異業種間でのコンテナラウンドユースでは、それぞれが扱う物量や立地等の各種制約によりコンテナマッチング率注の向上は難しいといわれている。今回の3社スキームにおいては、ブリヂストンサイクルおよびファイントゥデイの物量の親和性、および相互協力体制、さらに丸紅ロジスティクスが2社用に設置したコンテナのデポプール活用により、安定的オペレーションを実現した。

同取組みにより2社における想定CO2排出量は、取組みを行わなかった場合に比べ最大24%(年間約160トン)、ドライバー拘束時間は同じく最大30%(年間約6600時間)の削減が見込まれている。3社は今後、運営課題を解決しながら、60%~80%の高いコンテナマッチング率の実現に向けて運用していくとしている。

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