住宅メーカーのライフデザイン・カバヤが運営するCLTフランチャイズネットワーク本部 日本CLT技術研究所は12月4日、加盟企業のタクミ建設が、CLT(Cross Laminated Timber、直交集成板)パネル工法を用いた物流倉庫を11月20日に京都府八幡市で完成させたと発表した。
倉庫は平屋建て建築面積1319.18m2で、間口30m×奥行き40m×高さ6mと、トラックが倉庫内まで侵入し、荷物を積み下ろすことができる大きさ。
CLTパネル工法を用いた純木造倉庫となっており、5層7プライ210mm厚のCLTパネルを耐力壁に使用しており、その他の構造材には集成材や合板を使用している。建て方は19日間で完了し、工期を短縮できるCLT建築のメリットを生かした計画となった。
<建て方の様子(タクミ建設YouTubeチャンネル)>
同倉庫は、CLTを活用した建築物の設計・建築または部材の性能の実証、街づくり(隣接・近接か所に複数のCLT建築物等を設計・建築)の実証、CLT製造企業との連携構築のためのモデル的な取組(CLTの低コストな安定供給に向けた実証)等を対象とした、林野庁の補助事業である令和4年度「CLT活用建築物等実証事業」の採択を受けて建設したもの。
■吉秀トラフィックCLT倉庫新築計画
所在地:京都府八幡市下奈良新下10-1他9筆
用途:倉庫
構造:木造1階建て
工法:CLTパネル工法
敷地面積:4499.24m2
建築面積:1319.18m2
延床面積:1277.52m2
木構造材の合計木材使用量:315.61m3
CLTの仕様:耐力壁(s60A 5層7プライ 210mm)
設計・施工:タクミ建設
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