シーネットは2月15日、多言語版WMS(倉庫管理システム)「ci.Himalayas/GLOBAL」が、マレーシア最大のプラスチック食器容器メーカーであるLee Soon Seng Plastic Industries(LSSPI)に採用されたと発表した。
<Lee Soon Seng Plastic Industries社>
LSSPIは、1984年創業のマレーシア最大のプラスチック食器容器メーカー。2022年9月に三井物産とエフピコの共同出資によって全株式が買収されたが、当時のデューデリジェンス(適正評価手続き)で、製品在庫の帳簿上の数量と実在庫が一致していない問題が判明した。
従来、LSSPIでは在庫を全て手書きで管理していたため、ヒューマンエラーが発生しやすく、これが積み重なり在庫ズレが拡大していた。また、ロケーションの管理が行き届いておらず、同じ製品が取りやすい場所から取られ、逆に取りにくい場所の商品が残っていた状態だった。
これらの課題を解決するために、基幹システムで管理をするのか、新たにWMSを導入するのかについて、現地スタッフと議論を重ねた結果、メンバー全員が納得した形でWMSの導入を決定。
基幹システムとWMSをシームレスに連携し、在庫ズレ0を実現したほか、ロケーション管理によって滞留在庫が大幅に減少し、在庫精度も向上した。配送時間が約1日短縮される効果も表れた。
クラウド型多言語版WMS「ci.Himalayas/GLOBAL」は、日本品質のWMSを海外向けに最適化した製品で、英語・日本語・中国語・タイ語・インドネシア語・ミャンマー語の6か国語に対応している。
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