日本郵船は3月28日、九州電力、伊藤忠エネクス、西部ガスと設立した合弁会社 KEYS Bunkering West Japanが建造を進めていたLNGバンカリング船が竣工したと発表した。
同船は、九州・瀬戸内地域に寄港する外航船舶向けのLNGバンカリング事業とLNG内航輸送事業に従事する。広域を対象とした船舶向けLNG燃料供給は、日本で初めての取組みとなる。
同日、入魂・引き渡し式を三菱造船大和町工場で開催。式典には、KEYSと国土交通省の関係者が出席し、同船の安全航海を祈念した。
<引き渡し式の様子、左からKEYS Bunkering West Japan 満吉隆志 代表取締役、三菱造船 森宏司 執行役員>
同船は、国内のLNGバンカリング船としては初めて、主な発電設備にLNGと重油の両方を燃料として使用できるデュアルフューエルエンジンを搭載。LNGを主燃料とし、運転時に排出されるSOx、NOx、CO2を削減できる優れた環境性能を備えている。
■本船概要
全長:82.4m
全幅:18.2m
喫水:4.8m
総トン数:4744トン
LNG積載容量:3500m3
推進システム:電気推進(LNGと重油のデュアルフューエルエンジン)
造船:三菱造船
プロロジス/茨城県の古河プロジェクトBTS型「古河5」が竣工