日本貨物鉄道(JR貨物)が2月19日に公表した2025年1月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが146万8000トン(前年同月比10.7%増)、車扱が82万トン(2.3%増)で、合計228万9000トン(7.5%増)だった。
<1月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1468 | 820 | 2289 |
前年比(%) | 110.7 | 102.3 | 107.5 |
国内景気が緩やかに回復する中、輸送実績は、物価上昇による個人消費の冷え込みにより荷動きが鈍っていたが、本年の平日の多さ、前年の強い冬型気圧配置による減送が大きく、各品目とも前年を上回った。
コンテナは引き続きエコ関連物資が、中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬や「令和6年能登半島地震」で発生した災害廃棄物の輸送などにより前年を上回った。
食料工業品が飲料水を中心とした鉄道シフトにより増送、積合せ貨物は輸送障害に伴う列車運休が前年より少なかったこと、ドライバー不足を背景とした鉄道シフトが続き増送となった。
車扱では、気温低下に伴う需要増で灯油の需要が増加したほか、ガソリンや軽油も好調な荷動きとなり、前年を上回った。