日本貨物鉄道(JR貨物)が3月12日に公表した2月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが144万8000トン(前年同月比1.8%減)、車扱が81万8000トン(5.0%増)で、合計226万6000トン(0.5%増)だった。
<2月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,448 | 818 | 2,266 |
前年比(%) | 98.2 | 105.0 | 100.5 |
国内景気が緩やかに回復する中、物価上昇による個人消費は足踏み状態。輸送障害による減送が大きく、輸送実績は一部品目を除き前年を下回った。
コンテナは、エコ関連物資が中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回ったが、積合せ貨物は、冬型の気圧配置に伴う雪害での列車運休により前年を下回った。
また農産品・青果物は、九州地区の馬鈴薯や生野菜が天候不順により低調。鉄道シフトが続いた清涼飲料水、ビール類は増送、輸送障害の影響で菓子や砂糖等は減送となり、食料工業品は前年を下回った。
車扱では石油が、寒波の影響により灯油の需要が増加したほか、ガソリン、軽油が堅調な荷動きで前年を上回った。