事業用自動車事故調査委員会は5月9日、プロドライバー向けの安全運転啓発マンガを、全国の関係機関に配布したと発表した。
同委員会は、事業用自動車の交通事故防止と交通事故時の被害軽減を目的に、2014年設置された国土交通省の外部委託組織。交通事故総合分析センターを事務局として、各分野の専門家で構成する「事業用自動車事故調査委員会」を設置し、事業用自動車の重大事故について事故要因の調査分析を行っている。
同マンガは委員会がこれまでに調査報告書として公表した3件の事故をもとにしたフィクション。二度とこのような悲惨な事故が発生しないように、という思いから制作された。
ドライバーが経験した事故発生時の状況をマンガにすることで、読者が「自分ごと」として事故を追体験し、安全運転の重要性を改めて確認してもらうことが目的。事業用自動車にかかわるプロドライバーや事業者など、より広い人々に調査報告書の事故事例を知ってもらい、安全を再確認するきっかけとなるよう、交通事故低減に向けた意識醸成につなげたい考えだ。
なお同マンガは今年1月に公表した第一弾に引き続き、第二弾の制作・公表となる。