金型・梱包資材メーカーのマラナタ(本社:静岡県)は7月23日、やわらかい果実輸送向けのトレーを開発、新たな梱包ソリューションとして提供を開始した。
「新品種を遠方へ届けたい」「エタノール蒸散剤(防腐剤)が果実に直接触れるのは避けたい」という農家の声に応えたもので、パッケージ内にスペースを設けた専用トレーを開発した。
特長は、果実が直接底面に接しない「浮かせて守る」独自構造。振動や衝撃を緩和することで、輸送面でも品質維持に役立つ。
<浮かせることで、果実が防腐剤に直接触れない構造に>
<トレーの縦積みも可能>
また支柱付きの専用蓋により最大15kgの荷重に耐え、トレーを縦積みすることで運送・陳列の効率も向上。金型製作から自社で対応するため、量産により梱包コストを最大50%削減できるという。
マラナタでは、トレーの導入により「これまでコストが原因で諦めていた遠距離販売が実現し、農家の収益向上や輸出拡大、そして環境負荷の軽減という好循環につなげたい」としている。
いちごのほか、桃や梨、りんご、みかんなどの果実にも対応する。