日本貨物鉄道(JR貨物)が10月22日に公表した9月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが165万5000トン(前年同月比14.7%増)、車扱が64万2000トン(1.1%増)で、合計229万8000トン(10.6%増)だった。
<9月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,655 | 642 | 2,298 |
前年比(%) | 114.7 | 101.1 | 110.6 |
概況としては、国内景気は物価上昇が続いている一方で、消費マインドの持ち直しが見られ緩やかな回復基調が続いている。同社では、昨年台風10号などの自然災害があったほか、輪軸組立作業における不正行為の影響で輸送量が減少していたこともあり、輸送実績合計は前年を上回った。
コンテナは、エコ関連物資が、中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回ったほか、食料工業品は一部顧客での鉄道シフト等により清涼飲料水を中心に増送。積合せ貨物は昨年、台風10号接近の影響があったことにより前年比増送となった。
車扱は、石油にて、ガソリンおよび軽油が堅調な荷動きとなり前年を上回った。