Shippioは8月26日、YKK APがShippioの提供する荷主企業向け貿易管理クラウドSaaS「Shippio Cargo」を導入したと発表した。
<左からYKK APの岩﨑 稔CLO、東北製造所 樹脂素材製造部 生産管理室 今野 絵里氏、ロジスティクス部 業務管理課 北田 和也輸出入業務室長 >
「Shippio Cargo」導入で、6種類あった海外工場との発注書式を統一。1日がかりのデータ登録と発注集約作業が劇的に効率化。あらゆる情報がクラウド上で可視化され、関係者がリアルタイムに状況を把握するようになり、問い合わせの削減と属人化からの脱却を実現。正確な情報がシステム上で共有されることで、海外工場とのコミュニケーションも円滑になり、より本質的な対話が可能になった。
YKK APは中期経営計画に掲げる海外売上高の倍増という目標達成に向け、強固な物流基盤構築を目指し、岩﨑CLOのもと物流を単なるコストではなく事業成長を支える重要機能と再定義し改革を進めている。
貿易の現場では、煩雑な情報を非効率かつ属人化した業務プロセスで管理していることが積年の課題で、海外拠点を含めた迅速な状況把握と高度な貿易業務管理ができるツールを検討していた。国際物流のノウハウが業務プロセスとしてサービスに組み込まれている点、船のスケジュールが正確に把握できる点、丁寧なサポート体制が決め手となり、「Shippio Cargo」の導入に至ったもの。
YKK APの岩崎 稔CLO兼ロジスティクス部長は、「私たちは2030年までに海外売上高を倍増させるという高い目標を掲げている。その達成には、『モノを作ったら、あとはよろしく』という物流への考え方から脱却し、サプライチェーン全体を最適化する改革が不可欠。Shippioの導入で、国際物流現場は既に劇的に変わり始めている。今後はこの成功体験を台湾やインドネシアといった海外拠点にも展開し、Shippioをより応用的に活用していく計画だ。単なるツール提供に留まらず、私たちのITチームと共にデータを活用し、サプライチェーンの未来を創造する『戦略的パートナー』として、Shippioが我々の挑戦の核となることを強く期待している」と述べている。
■世界を股にかける物流DX! 「当たり前」を疑い、Shippioと実現した国際物流改革
https://service.shippio.io/case/ykkap
Shippio/コーポレートミッション・ビジョン刷新、実現へ指針発表