ハコベルは10月21日、トラック予約/受付システム「トラック簿」のドライバーアプリに「作業開始・完了打刻機能」を搭載したと発表した。
この機能は、これまで、ドライバーアプリ上で入場の打刻ができていたが、今回の機能追加により作業開始、作業完了、退場も打刻できるようになった。これにより、倉庫作業員が常駐していない現場や、倉庫作業員が多忙な現場でも、ドライバー側で作業の開始/完了を打刻できるようになり、これまで以上に正確な荷待ち荷役時間の把握が可能になる。
この機能の利用にはスマホ受付オプションへの加入が必要となる。すでにスマホ受付オプションに加入している顧客は、アプリアップデート後にすぐ利用することができる。
トラック予約/受付システム「トラック簿」は、多くの企業に導入されており、荷待ち荷役時間の把握・短縮に貢献している。今後も、ドライバー、受付担当者、倉庫作業員など、「トラック簿」に関わるすべての人にとってさらに使いやすいシステムとなるよう、機能拡張を続けていくとしている。
なお、背景には、国民生活・経済活動を支える社会インフラである物流領域において、輸送力不足に対応するべく、2025年4月に物流効率化法が施行されたことがある。この物流効率化法の中では、積載効率の向上、荷待ち時間の短縮、荷役等時間の短縮という3つの取り組みが求められている。
トラック予約/受付システムは、荷待ち時間の短縮のために導入・活用が推奨されており、加えて、荷役等時間の短縮に向けても効果を発揮する。特に荷役時間の短縮には、トラックが敷地内に滞留した時間のうち、荷待ち時間・荷役時間がそれぞれどの程度かを可視化することが必要となる。一般的な運用方法では、入場・退場はドライバーが打刻し、積卸作業の開始/完了は倉庫作業員が打刻する。しかし、倉庫作業員が常駐しておらず、ドライバーのみで積卸を完結させる自動倉庫や、倉庫作業員が多忙な現場では、作業の開始/完了の打刻が抜けがちになるという課題が存在していた。
ドライバーのみならず物流業界全体で人手不足が課題となっている現在、倉庫作業員だけでなく、ドライバーの手元でも正確な打刻を可能にすることで、より精緻な情報収集ができるようになった。
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