CBRE/香港の物流施設はキャンセル待ち状態

2012年02月22日 

CBREは2011年第4四半期の香港の物流マーケットをレポートした。

香港のチンイー(青衣)に新たに開発された倉庫・物流施設のInterlinkは2012年竣工の見込みで、総床面積は約240万sfにのぼる予定。

市場に出回る質の高い物件が限られているため、この新規物件も竣工前にほぼ埋まり、既に全区画でキャンセル待ちのリストができていると報じられている、としている。

また、工業用物件・物流施設の賃貸借市場では、引き続き小売セクターが需要を押し上げています。中国本土を筆頭とした記録的な人数の観光客の到来を背景に、香港の小売売上高は引き続き急増した。

益々多くの国際的なブランドが旗艦店の出店や売り場面積の拡張に乗り出し、香港での存在感を増している。その結果、香港の大型の倉庫・物流施設に対する需要が高まっている。

最近の市場情報によれば、国際的なファッション・ブランド小売業者が、クワイチョン(葵涌)のHutchison Logistics Centre内の倉庫約20万sfを借り受けた他、10万sf規模の小売流通センターが必要な別の小売業者は、適当な空き物件がないため、キャンセル待ちをしている、と伝えている。

空き倉庫がほとんどないという状況下、空室率は第4四半期も歴史的に見て最も良好な水準を維持した。目先の大型物流施設の新規開発は、依然として、チンイーに2012年に完成する予定のGoodman開発による総床面積240万sfの倉庫・流通施設Interlinkに限られている。この物件は、DHLSupply Chainと日系物流企業で総床面積の半分近くを借り切る契約を竣工前に済ませ、空きはほとんどない状態と報じられている。

借主がInterlinkに移転し始めると、それまで使用していた施設が空いて市場に出回ると思われるが、それらの大半は既に予約が入っているため、空室率への影響はない模様。新規供給不足と転用目的の再開発によって工業用物件市場は逼迫しており、借主の選択肢が狭まっている。チンイーで別の大型物流センターの開発も進められているが、竣工は2014年以降の予定。

一方、倉庫および共同施設型工場の平均キャピタル・バリューは第4四半期には比較的安定し、前期比1%高になった。これに対して、前期は前者が47bp高、後者が60bp安だった。工業施設・オフィス両用物件は若干改善し、平均キャピタル・バリューの前期比は第3四半期並みの1.6%高でしたが、前年同期比では14%以上上昇している。

なお、シービーアールイーは、香港にジャパンデスクを設置し、日本人スタッフによるサービスの提供を行っていることから、今後定期的に同エリアの情報をレポートするとしている。

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