日本貨物鉄道は7月16日、江差線における貨物列車脱線事故を受け、脱線した車両に積載していたコンテナ内の積荷に偏積の指摘があったため、積付けに関わる安全対策の強化に取組んでいると発表した。
今回の事故の原因の如何によらず同種要因による事故の再発防止に万全を期す観点から実施する。
対応策として、JR北海道が行っている当面の対策に合わせ、脱線が始まったと推定される曲線区間について45km/hの徐行運転を実施している。
重量計によるコンテナの重量バランスの測定(サンプルチェック)を実施し、トップリフターによる測定を導入(20フィート以上のコンテナの一部を対象)している。
コンテナを積載した貨車の走行安全性を最終的に確認することを目的に、輪重測定装置を導入するため、開発に着手した。
利用運送事業者に、均衡の取れた積付けを定めた貨物運送約款の遵守を要請し、積付けガイドラインを示し、偏積の可能性のあるコンテナの調査に基づき、積載状況の確認への立ち会い、積載状態のサンプリング調査等を実施する。
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