日本通運は4月12日、国土交通省による2015年度海外実証事業「インドネシアにおけるRORO船を活用した海上物流システム近代化に係る実証事業」を実施したと発表した。
実証事業の概要は、インドネシア経済の中心であるジャワ島(ジャカルタ)から、一人当たりの所得が高い東カリマンタン州(バリクパパン)向けに出荷される日用品、電化製品の輸送をRORO船で試験輸送することにより、効果を測定し、今後改善すべき課題となる点を抽出する。
日通のサポートする内容は、ジャカルタからバリクパパンへの輸送貨物の集荷。ジャカルタ近郊の保管倉庫から、ジャカルタ・タンジュンプリオク港への輸送。また、ジャカルタからバリクパパンまで輸送するコンテナ及びシャーシ(車台)を行う。
ジャカルタ・タンジュンプリオク港でコンテナ積載シャーシの船内への積込、固定作業やバリクパパン港から、最終配達地(バリクパパン市内等)へのコンテナ積載シャーシによる貨物輸送を行う。
なお、この実証事業は、インドネシアでのRORO船を活用した効率的な物流システム構築に向けて、実証的な運航の実施等により、同国における効果や課題等を具体的に調査・分析するために実施した。
国交省/中・長距離フェリー、RORO船、内航コンテナ船の積載率動向(2024年4~6月)