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SGシステム、XYZ Robotics/サンワサプライ、物流施設にコンテナ向け荷降ろしロボット導入

2025年07月29日/IT・機器

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SGホールディングスグループでIT事業のSGシステムと、XYZ Robotics、サンワサプライ(上海)は7月29日、AI搭載の荷降ろしロボット「RockyOne」を、サンワサプライ東日本物流センター(千葉県)が導入したと発表した。

<RockyOne本体>
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「RockyOne」は、XYZ Roboticsが開発したMMR(自律移動型単腕ピッキングロボット)。AMR(全方位移動架台)の上に産業用ロボットアーム、3Dカメラモジュール、独立制御吸着ハンドなどを搭載したもので、コンテナ内に積まれた様々なサイズのカートンを、手前から最奥部まで、自動で荷降ろしできる。

荷物の積み方が悪い場合や、障害物でロボットが自動的に操作できない場合は、タブレット端末に「警告」や「対応方法」が表示され、迅速に復旧することもできるようになっている。

<コンテナから荷降ろしするRockyOne>
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コンテナからの人手による荷降ろし作業は、高い所に手が届かなかったり、重くて持ち運びが難しかったり、夏場はコンテナ内が高温になるなど、過酷な労働環境が課題だった。

改善ニーズは高いものの、輸送効率を上げるために荷物が天井近くまで積み込まれていることがネックになり、ロボット導入は難しかったという。

そこでSGシステムは、サンワサプライの商品サイズや重量、コンテナ内の積載状態などを調査し、対象コンテナを選定した上で、自動化の可能性を分析。

XYZ Roboticsは、「RockyOne」で安全で効率的な荷降ろしができるか、システム上のシミュレーションで事前検証した。

またサンワサプライ(上海)は、自動化が困難なコンテナについては荷物の積み方などを見直し、混載時でもロボットによる自動化率を上げる工夫をした。

2024年10~11月に行った実証実験では、対象となるコンテナ数の大幅な増加に成功。コンテナ内の作業者数はゼロ、重い荷物の処理性能は人手の1.5倍(250PPH)、軽い荷物の処理性能はマルチピッキングにより人手と同等(350PPH)を達成した。

2025年4月からの本導入では、ロボットの高速化と運用面での変更により、処理性能は大型荷物が320PPH、中型荷物が470PPHにまで向上している。

3社は2025年2月、日本市場への物流ロボット導入において協業することに合意しており、第1号となる。

今後3社は、SGホールディングスグループの物流ネットワークとサンワサプライの販売チャネルを通じてロボットを提供し、物流現場の自動化・省人化につなげていく。

ニトリHD/XYZ Roboticsのデバンニングロボットと実証実験開始

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