日本船主協会は12月1日、国立小樽海上技術学校で学生・教員を対象にそれぞれ内航海運に関する勉強会を開催したと発表した。
今年度は、11月22日に内航WGの尾形座長(NSユナイテッド内航海運)、WGメンバー会社より平野氏(NSユナイテッド内航海運)、真治氏(栗林商船)が国立小樽海上技術学校を訪問、学生・教師対象に説明を行った。
学生対象の勉強会では、尾形座長が内航海運の現状を紹介、平野氏、真治氏が各社の運航している船や貨物の特徴、荷役の様子などを資料やDVDをもとに説明した。
船上で仕事をするとはどういうことか、実体験を交え熱心に講演を行った。学生からは「船長・機関長になるには何年くらいかかりますか」、「どのくらいの学力が必要ですか」など、多くの質問が出され、講師がそれぞれ対応を行った。
教員対象の勉強会では、尾形座長より内航船員の現状を含めた内航海運の概況について各種データを交え説明した後、平野氏が石灰石船等の実務の概要と新人船員へのアドバイスを、また真治氏はRORO船の実務を説明。講演後には卒業生の状況などについて踏み込んだ意見交換を行った。
勉強会は、人材確保TF(タスクフォース)で内航分野の案件に対応する「内航ワーキンググループ(WG)」のメンバーが中心となり、内航業界に多くの新人船員を輩出している海技教育機構の学校(小樽・館山・唐津・口之津の海上技術学校、宮古、清水、波方 海上短期大学校、海技大学校)の先生や学生に、内航海運の現状や運航と荷役の実務等について講演を行い、学生指導や学習に資することを主な狙いとし、今回で6回目。学生対象の勉強会は2回目。
国交省/中・長距離フェリー、RORO船、内航コンテナ船の積載率動向(2024年4~6月)