ヤオコーが2017年5月12日に発表した2017年3月期決算説明会資料によると、熊谷物流センターの新設・稼働を今年10月に予定している。
新設目的は物流基盤の強化として、将来の出店戦略・商品戦略を見据えた戦略的在庫拠点の構築を図る。
全体合理化の推進として、作業・納品にかかわる業務工数をトータルで削減、配送距離・時間の短縮による納品品質の向上を図る。
店舗陳列工数の削減として、納品カテゴリーの充実により、店舗における陳列工数を低減することとしている。
これにより、年間通過高見込640億円、グロサリー70店舗、チルド50店舗に対応する。効果として、配送距離短縮による配送コスト減を年間1.4億円と見込んでいる。
機能として、 輸入商品の在庫、青果物の加工、BCPとし、コストは約70億円。
なお、熊谷市の企業活動支援課が2015年11月27日発表している計画では、ヤオコーは既存の物流センターの狭隘化、将来の事業拡大を見据え、埼玉県北と北関東地域の物流拠点の整備が必要であったことから、県北の交通の要衝である熊谷市周辺地区が立地候補先となった。
熊谷市では複数箇所の物件を紹介し、ヤオコーは各候補地を検討した結果、自社の事業計画に見合う適地として千代地内を立地先として決定したもの。
新たな物流センターは熊谷市内では最大級の物流センターとなる予定で、正社員を含め約200名の新規雇用を計画していることから、熊谷市民への新たな雇用が期待できる。また、固定資産税等の安定した税収の確保が見込まれるとしている。
■熊谷物流センターの概要
立地箇所:熊谷市千代703-1ほか
開発面積:約8万9000m2
建築面積:約1万6500m2