防衛省は6月27日、北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」（IMO番号：8605026）と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑いがあると発表した。
＜接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」と船籍不明の小型船舶。6月21日9時10分頃撮影）＞
＜接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」と船籍不明の小型船舶。6月21日9時15分頃撮影）＞
＜接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」と船籍不明の小型船舶。6月22日11時10分頃撮影）＞
＜船籍不明の小型船舶。6月21日11時30分頃撮影）＞
＜船籍不明の小型船舶。6月22日15時30分頃撮影）＞
6月21日朝、北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」（IMO番号：8605026）と船籍不明の小型船舶が、東シナ海の公海上（上海の南南東約400㎞の沖合）で横付けしていることを、また、翌22日朝にも、北朝鮮船籍タンカー「YUPHYONG 5号」と前日と同一のものと思われる船籍不明の小型船舶が、東シナ海の公海上（上海の南南東約450㎞の沖合）で横付けしていることを海上自衛隊第1海上補給隊所属「はまな」（佐世保）が確認した。
さらに、22日昼頃、2隻の船舶の分離後に、この小型船舶が中国国旗とみられる旗を掲揚したことも確認した。
これらの船舶は、両日とも、横付けした上で蛇管（ホース）を接続していたことから何らかの作業に従事していた可能性があり、政府として総合的に判断した結果、国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われるとしている。
北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」は、2018年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会から資産凍結・入港禁止の対象に指定された船舶。
