国土交通省は4月16日、佐川急便と北海道旅客鉄道(JR北海道)が実施する、貨客混載の総合効率化計画について認定したと発表した。
これにより、佐川急便はトラックからのCO2排出量の削減、ドライバーの運転時間の削減が図られるとともに、JR北海道としても列車の有効活用による新たな収入の確保が期待される。
認定した計画は、北海道にある佐川急便稚内営業所から幌延町の各配達先への宅配貨物の一部を、JR北海道 宗谷線「稚内駅」において旅客列車に積み込んで「幌延駅」まで輸送し、幌延町の各配達先へはタクシーを活用して物流の効率化(貨客混載)を図るもので、4月18日から運行が開始される。
この取り組みにより、貨物車両からのCO2排出量が年間3.8t削減、ドライバーの運転時間が年間417時間削減、列車の有効活用による新たな収入の確保、といった効果が期待される。
旅客鉄道を活用する貨客混載はこれまでにも全国の複数の路線で取り組みがあったが、鉄道とタクシーという複数の旅客輸送モードを組み合わせての貨客混載事業は初めてとなる。