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大成建設ほか/多目的ロボットを病院で実証実験、物流展開も視野

2020年08月20日/IT・機器

大成建設、名古屋大学医学部附属病院メディカルITセンター、モノプラスは共同で、市販の自律走行型多目的ロボット「temi」に、人とロボットとのコミュニケーションツール「BuddyBot」を搭載し、新たな病院運用システムの実証研究を開始したと発表した。

<ICU 内の看護師と病院内外の医師の遠隔コミュニケーション状況とtemi本体>
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<temi の自律走行による病院内移動の様子>
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「temi」はアンドロイドのタブレットとLIDAR、SLAMで自律走行するAIによるコミュニケーションロボット。あらかじめ登録した道順の案内や誘導、ビデオ電話機能等を搭載した多目的ロボットだ。

「BuddyBot」は病院運用の業務シナリオに合わせて、temiやその他機器の連動動作の実現を可能とする、人とロボットとのコミュニケーションツール。PC・モバイル端末等を利用し、声掛け内容や行動パターンの「ブロック」を組み合わせることで、temiに病院内での対応を指示するソフトでモノプラスが商標を持つ。

この研究は、大成建設が進める先進的ICTを活用した効率的な運用を行う次世代型病院(スマートホスピタル構想)を実現させることを目的としている。

スマートホスピタル構想とは、未来の医療を見据えた次世代の病院施設の開発を目指すもので、病院内の業務効率化と患者サービスの質向上を推進し、スマートシティと連携することで、地域社会の中でシームレスにヘルスケアサービスを受けられるための施設を提案していくものだ。

スマートホスピタルとして、「外来運用のスマート化」、「病棟運用のスマート化」、「院内物流のスマート化」、そして「非医療業務スマート化」の4つのスマート化をテーマを挙げている。

実証期間は8月から開始し、10月終了予定、実証場所は名古屋大学医学部附属病院(愛知県名古屋市昭和区)の外来、病棟、集中治療室(ICU)となる。

今回は病院での実証実験となるが、汎用型ロボットtemiとソフトのBuddyBotの組み合わせで、今後物流施設や工場・オフィス等での実証実験も視野に入っているという、

なお、各社の役割は、大成建設がシステム企画・設計・実証推進、課題・ニーズ分析、収集データ分析、モノプラスは実証研究支援、機器提供、システム制作・改善、名古屋大学医学部附属病院メディカルITセンターが、機器管理、システム実証、臨床研究、共同研究支援、収集データ分析、改善提案を行う。

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