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GLP、SLP/ベトナムで物流不動産投資・開発で合弁事業設立

2020年10月16日/国際

GLPとSEAロジスティクス・パートナー(SLP)は10月16日、ベトナムで先進的な物流不動産に投資、開発を行うための新しい合弁事業(JV)の設立を発表した。

このJVではまず、国内2大市場であるハノイ、ホーチミンおよびその周辺エリアに注力する。このパートナーシップによりSLPは、GLPのファンドマネジメント、物流施設の開発・運営に関する専門知識とリソース、そしてGLPの広範でグローバルな顧客ネットワークを活用できるようになる。

SLPはまた、竣工時の賃貸可能面積が計21万m2となる3つの先進的物流施設の開発向けに、約33.5万m2の用地をハノイおよびホーチミンエリアで取得したことを発表。

SLPパーク・バクザンおよび SLPパーク・バクニンの2つの開発をベトナム北部で行う。SLPパーク・バクザンの賃貸可能面積8万m2のうち約 50%については、JUSDAおよびGLPの既存顧客への賃貸が決まっている。JUSDAは、元々フォックスコン・グループ(鴻海科技集団)の物流部門の中心であり、製造業界で最も専門的なサプライチェーン物流テクノロジーのサービス・プラットフォーム。

3つ目のSLPパーク・ロンハウは、ロンアン省のロンハウという戦略的な立地で、ホーチミン市とメコンデルタ地域の12省を結ぶホーチミン圏に属している。

SLPは、物流・配送拠点として優れた立地である2大地域での開発に注力するとともに、ベトナム国内での事業の成長目標に向けて物流施設を戦略的に取得していくとしている。

GLPのミン・メイ共同創業者、最高経営責任者は、「ベトナムは人口動態、経済成長、そして国内消費を支える中間層を考えると、東南アジアで最も魅力的な市場の1つ。GLPが新たな市場に参入する際には、成長性と大規模展開の可否の2つが重要な要素となる。ベトナムと中国、インド、日本の物流事業には類似点があり、これらの市場での経験から得た専門知識や知見を活用し、ベトナムでも強固で持続可能なビジネスを創出できると自負している」と述べている。

また、SLPのケント・ヤン創業パートナー、GLP中国前社長は、「人口がまもなく1億人に達すると予想されるベトナムは、市場規模が大きく、中間層も増えている。ベトナム人の多くはデジタルデバイスを活用した消費者であり、1日あたり約7時間インターネットを利用している。これらの要因と傾向により、オンラインショッピングは大部分の国民にとって利用しやすいものになっており、より効率的で先進的な物流施設への需要が高まっています」と述べた。

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