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景気動向調査/「運輸・倉庫」の景況感4か月連続上昇

2020年11月05日/調査・統計

帝国データバンクは11月5日、「TDB景気動向調査-2020年10月調査結果」を発表した。

<全国の景気DI>
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それによると、2020年10月の景気DIは5か月連続で前月比プラス(2.2ポイント増)の33.8となった。国内景気は、生産・出荷や個人消費が上向き、低水準ながらも緩やかに持ち直してきた。今後の景気は、新型コロナウイルスの感染拡大防止と経済活動再開のバランスに慎重に対応しながら、緩やかに上向いていくとみられる。

「運輸・倉庫」は30.1と、2.0ポイント増。4か月連続でプラス。景気DIは2月以来8か月ぶりに30を上回ったものの、企業の 78.1%で景況感が「悪い」とみている。

貨物自動車運送では、前年と比べ軽油価格が低下するなどのプラス要因もあり、6月を境に持ち直しつつあるものの、製造・建設などを中心に荷動きがまだ回復していないとする見方も
多い。

また、旅行業代理店や一般旅行、バス・タクシーなどの旅客自動車運送といった観光業に関連した業種は持ち直しの動きが弱く、厳しい状況が続いている。

現在の状況については、自動車の生産台数が増加し部品の輸送量が増えた(一般貨物自動車運送)、周辺の倉庫はほぼ満庫状態である(普通倉庫)と良い傾向とする意見があるものの、タクシー、バス等の旅客運送業からは回復までにはいたっていないという意見もあった。

また、先行きについては、少しずつ貨物の動きがよくなっている傾向が顧客によっては表れており、拡大に期待している(港湾運送)、自動車関連の回復、燃料費の低減(一般貨物自動車運送)との意見がある一方、公共事業に係る来年度予算が期待できないと聞いている。公共工事に係る運送受注減を見込んでいる(一般貨物自動車運送)といった悲観的な意見もあった。

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