日本梱包運輸倉庫は10月8日、千葉県印西市に物流拠点となる「印西営業所」を竣工したと発表した。
延床面積約 1万7600m2、トレーラーバース、垂直搬送機、貨物用エレベーター、全館 空調設備を備え、様々な顧客のニーズに対応するとしている。元々、千葉県・佐倉市にある同社の佐倉梱包センターの処理能力が限界となったことから、新施設の誕生が待たれていたものだ。
取り扱う業務は、「設備輸出梱包業務」、「住宅建材・資材デポ」、「同社混載輸送ネットワーク拠点機能」だ。
特徴的なことは、倉庫棟に2台のクレーンを装備していること。重量物を扱うことが多いだけに、10トンと5トンのクレーンを1階部分に配置している。
営業所は、東関東自動車道・千葉北ICと常磐自動車道・柏ICからそれぞれ 30 ㎞、国道464号線にも隣接し、また、空と海の各港への良好なアクセスを誇ります。県内はもちろん、近隣の茨城・栃木の顧客との中継ポイントとしても最適。
また、地盤が強固な高台に位置し、非常用発電設備を設置しており、昨今多発している地震や 洪水などの自然災害への備えも万全。周辺エリアは道幅も広く、総合病院やスーパーマーケットなどもあり、安心・安全・便利に働ける環境が整っている。
事務棟は倉庫棟に隣接して作られている。当初は50名の社員とし、100名前後まで増やす予定だ。また、大型トラック5台でスタートする。
同社の大岡誠司社長は「当社では82番目の拠点、千葉県では7番目の拠点。成田にも近く、関東周辺を網羅できるだけに、全国ネットワークのハブと位置付けている。開設の目的としては、1つ目に成田空港発着の国際輸送における梱包・中継輸送の機能強化があり、そのために重量設備梱包用の天井クレーンを導入した。2つ目は国内物流ネットワークとのハブ拠点の拡充であり、製品の温湿度管理のため、全フロアに空調機を完備している。竣工にあたって最も留意した点がBCP(事業継続計画)の観点。物流は止まることがあってはならない。昨夜の地震にも驚いたが、ここは強固な地盤だけに全く影響がなかった。非常用発電装置も備えている。今後は当地の立地条件や設備と当社の培ってきたノウハウを融合させ、多様化・高度化する顧客のニーズに応えたい」と述べた。
なお、同社では、今後大阪府茨木市に「新茨木営業所」の年内完成を目指し、来年6月には(仮称)厚木営業所、岩沼営業所の竣工を予定しているなど、全国ネットワークの充実に力を注いでいる。
■概要
名称:日本梱包運輸倉庫印西営業所
敷地面積: 1万6775.18m2
構造規模: S 造・3 階建て
延床面積:1万7648.89m2
有効高さ: 最大6.0m
主要設備:貨物用エレベーター、垂直搬送機、トレーラーバース、大型貨物重量計(テーブルリフト)、非常用発電機設置(倉庫・事務所)、LED 照明(倉庫・事務所)、全館空調設備、バリアフリー(倉庫・事務所)
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