三井不動産は5月8日、茨城県つくばみらい市で開発を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)つくばみらい」の竣工を発表した。
「MFLPつくばみらい」は5階建てで、延床面積は9万7972.24m2。2024年問題対策として、ダブル連結トラックが走行・転回できるスペースを用意した点などが特徴だ。
ランプウェイで各階にアクセスでき、各階トラックバースは45ftコンテナ車両やロングウィング車が接車できる。1F倉庫の積載荷重は2.0t/m2とし、さまざまな保管ニーズに対応。垂直搬送機の対応を行うことで、保管荷物の動線をフレキシブルに設定できるようにした。
また倉庫内の一部を駐車場(自動車車庫)、工場(部品等組立)用途に変更し、インダストリアル領域でも活用可能な施設とする。
立地としては、常磐自動車「谷田部IC」から約4.0km、圏央道「つくば西SIC」から約3.6kmに位置し、国道354号線へもアクセス可能。
常磐道を利用し東京都心まで約1時間半程度で配送でき、東北エリアへの配送も対応できる。圏央道を利用することで関東近郊へもアクセスが良く、広域配送に適している。
つくばエクスプレス「みどりの駅」からは徒歩15分と、公共交通機関による通勤利便性も高く、人材確保面でも優位性がある立地となっている。
「MFLPつくばみらい」では、三井不動産としては初となる、ダブル連結トラックが敷地内で走行・転回できるスペースを新たに整備した。ドライバー不足が予想される中、輸送効率を向上させる考え。
さらにドライバー専用ラウンジを、施設とは別棟でトラック待機場付近に設置した。ソファ席やリクライニングチェア、カフェカウンターなどに加え、シャワールームやトイレも用意。全20台のトラック待機場と合わせて、ドライバーが快適に休憩できるよう設計した。
このほか、最上階にはスカイラウンジを設け、筑波山を臨む解放感ある空間デザインとした。BCP対応として、72時間対応の非常用発電も取り入れた。
屋上に設置された約1600kWの太陽光パネルでは、館内消費で利用することを予定している。事務所・ラウンジに人感センサ付き空調を導入したり、敷地内に4台分のEV充電器を設置したり、環境にも配慮し、ZEB認証を取得。CASBEE Aランク、BELSは星6を取得した。
■施設概要
名称:三井不動産ロジスティクスパークつくばみらい(MFLPつくばみらい)
所在地:茨城県つくばみらい市台字西ノ内1801-1
敷地面積:4万1789.89m2
延床面積:9万7972.24m2
規模・構造:5階建て、シングルランプ、柱RC梁S造
設計者・施工者:JFEシビル
竣工:2025年4月30日
三井不動産/都心から1時間以内の三郷IC近接地に4.68万m2の物流施設を着工