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三菱重工/世界初の大型フェリーの無人運航実証に成功

2022年01月18日/IT・機器

三菱重工業は1月17日、グループの三菱造船、日本財団、新日本海フェリーが共同で、世界初となる大型フェリーによる実証実験を北九州市新門司から伊予灘の海域において行い、航行に成功したと発表した。

<無人運航実証を行った「それいゆ」>
20220118mitsubishig1 520x336 - 三菱重工/世界初の大型フェリーの無人運航実証に成功

<左が離着岸自動操船システムモニターと右が操船状況モニター>
20220118mitsubishig2 520x336 - 三菱重工/世界初の大型フェリーの無人運航実証に成功

今回、無人運航船の実証実験に成功したのは、スマートフェリーの開発プロジェクト。新造船である大型フェリー「それいゆ」は2021年7月1日より運航を開始し、無人運航実証のためのデータの蓄積を行ってきた。技術の開発は、船舶の自動化、省力化を実現する航海支援システムの開発に実績を有する三菱造船がシステム全体の統括を担い、実船のシステム要件設定と実証実験による運航を新日本海フェリーが担当している。開発された技術は、内航海運での課題である安全性の向上、乗員負荷低減、オペレーションコスト低減に貢献することとなる。

この船は全長222mの大型フェリーで、新門司から伊予灘間の約240km、約7時間の航路を最速26ノット(時速約50km)という高速運転で、自動操船による無人運航実証を行った。赤外線カメラにより夜間でも他船検出が可能な物標画像解析システムや、自動避航機能を含む自動操船システム「SUPER BRIDGE-X」、自動化が困難な回頭や後進を伴う高度な自動離着岸操船システムなどを開発、搭載している。

また、無人運航において大きな課題となる故障予測の技術として、電動機状態監視など機関部の監視強化技術も開発し、その効果検証も進めている。さらに、運航情報を陸上から監視、支援するための高度なデータセキュリティー機能を備えたプラットフォームなど、プロジェクトでは無人運航船の普及に必須となるさまざまな技術開発を行っている。

<障害物や他船を監視する赤外線カメラ>
20220118mitsubishig3 520x404 - 三菱重工/世界初の大型フェリーの無人運航実証に成功

このプロジェクトで大型フェリーを対象に開発された、赤外線カメラによる他船検出を行うセンサーを含む高度な無人運航システム、機関室の遠隔監視や高度なサイバーセキュリティーシステムは、今後の船舶の自動化、無人運航化の進展に寄与し、より安全で効率的な海上輸送の実現に向けた大きな一歩となることが期待される、としている。

なお、日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」は、2020年2月より5つのコンソーシアムと共同で無人運航船の開発に取り組んできた。これまで開発を進めてきたさまざまな船種の無人運航船は、2022年1月から3月にかけて、5つすべてのコンソーシアムで実証実験を行っている。

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