大阪ガスは6月27日、大阪湾・瀬戸内エリアにおいてShip to Ship方式による船舶向けLNG燃料供給事業(LNGバンカリング事業)の事業化を決定したと発表した。
<Ship to Ship方式によるLNGバンカリング事業のイメージ>
この件は、同社では初めてのShip to Ship方式によるLNGバンカリング事業であり、LNG燃料供給船(バンカリング船)(LNG積載量:約1500トン)が就航予定の2026年度の事業開始を目指す。
この事業は、同社の製造所からバンカリング船にLNGを積み込み、LNGを主燃料とした船舶(LNG燃料船)の停泊地まで輸送し、バンカリング船からLNG燃料船にLNGを供給するものであり、同社がLNGの供給・販売を行う。
同社100%子会社の大阪ガスインターナショナルトランスポート(OGIT)、NSユナイテッドタンカー(NSUT)、阪神国際港湾(HPC)の3社は、国土交通省の2023年度LNGバンカリング拠点形成事業(本補助事業)に採択された。
今後、3社の共同出資により設立した大阪湾LNGシッピング(OLS)が補助金交付申請を行い、交付決定後、本補助事業のもとでバンカリング船の建造を行う。
バンカリング船はOLSが保有し、LNG内航船運航の豊富な実績を持つNSUTが船舶管理・運航管理を行う予定。また、阪神港の港湾運営会社であるHPCは、国・港湾管理者・港湾関係者などと連携し、船舶誘致、船舶用LNG燃料の普及促進を行う予定だ。