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ESR/千葉県野田市に4.5万m2の物流施設竣工、センコーが全棟賃貸

2023年09月01日/物流施設

ESRは9月1日、千葉県野田市蕃昌に4階建て・延床面積4万5676m2(1万3817 坪)の物流施設「ESR 野田ディストリビューションセンター2」(野田DC2)が8月31日に竣工したと発表した。

<ESR 野田DC2>
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<上方からのESR 野田DC2>
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<建物メインエントランス>
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<エントランスホール>
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ESRは総合物流企業であるセンコーと着工前の2022年7月に「野田DC2」の全棟賃貸借契約を締結しており、9月1日よりセンコーの「野田第3PDセンター」として使用する。センコーはこのセンターを野田地区における量販小売物流と関東エリアのスポーツ・アパレル物流の事業拡大、グループ直営自動車の車庫設置による勢力増強の拠点として活用予定で、ESRは野田DC2を通じ同社の事業拡大および物流効率化の推進をサポートしていくとしている。

「野田DC2」はESRとして全国で32件目、千葉県内では8件目、野田市内ではこの施設から3.7kmの「ESR野田ディストリビューションセンター」(2019年7月竣工)に次ぐ竣工プロジェクト。

「野田DC2」は国道16号線に面しており、国道16号線と国道4号線の交差点「庄和 IC」より7km、常磐自動車道「柏 IC」より 10km、東北自動車道「岩槻 IC」まで20kmにあり、主要幹線道路にアクセスが可能で、東京都心まで車で約1時間での配送が可能。東京港や成田・羽田空港など輸送インフラ拠点からの中継地点としても利便性が高く、首都圏のみならず、東日本全域への広域配送拠点として強みを有している。

建物は耐震構造で、1 階両面にトラックバースを配置。大型車両は入口と出口を分け、敷地内の車両動線はワンウェイとし、大型車両の待機スペースを十分に確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。

尚、バース前の車路は一部ピロティ形式を導入し、雨天時に影響を受けにくい構造になっている。

<ピロティ車路>
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<倉庫内部1F部分>
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<休憩ラウンジの様子>
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倉庫部分は1階から4階まで荷物用エレベーターと垂直搬送機による高い縦搬送能力を備え、床荷重1.5t/m2、梁下有効高さは1階から3階は5.5m、4階は6.0m以上、柱ピッチは間口11m×奥行11mを確保し、物流運営の効率性と汎用性を重視した設計を行っている。

ESRは働く「人」を第一に考える「HUMAN CENTRIC DESIGN.」を基本理念に、同社施設で働くワーカーにとって快適で安全な職場環境とサービスの提供に研鑽しており、新しい施設を開発する毎にさらなる進化をめざしている。「野田 DC2」では倉庫区画を含め全館空調付きとし、休憩ラウンジも完備している。

通勤の利便性を高めるために駐車場145台および駐輪場(自転車の場合80台、バイクの場合60台)も設けている。

また、この施設は東武野田線「七光台駅」まで2kmの距離にあり、人口密集地にも近く、周辺にはコンビニエンスストア、飲食店、量販店や商業施設も多く、入居企業の雇用の観点からも有利な環境が整っており、人材定着の向上にも寄与する。

ESRはESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の核とし、2030年までに達成すべき目標や重要課題を特定した「ESG2030ロードマップ」の戦略に沿って事業を推進し、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指している。2022年6 月に国連責任投資原則(PRI)の署名機関となるなど、ESRグループ全体でサステナビリティ経営の高度化を進めている。

「野田DC2」は全館LED照明、環境配慮型照明システム、ヒートポンプ式空調、節水型衛生器具の採用、環境や省エネルギーに配慮した持続可能な物流施設として BELS5 スターおよび CASBEE Aランクも取得済。建物屋上には太陽光パネルを設置し、今後設置予定の自家消費型太陽光発電設備の規模は 1.3MW程度を見込んでいる。

同社は施設運営・管理のスペシャリストである社内のプロパティマネジメントチームの下、万全なセキュリティ対策、様々な災害対策を構築し、入居企業とワーカーに安心・安全な施設環境を提供している。

BCP(事業継続計画性)対策については、非常用自家発電設備を備え、停電時でも防災センター、荷物用エレベーター、トイレ等が48時間使用可能な保安用電源を確保し、防災備蓄倉庫も設置している。

セキュリティ体制については24時間365日の有人管理で、非接触型カードリーダーに加え、顔認証セキュリティシステム、クラウドカメラの導入など、さらなるセキュリティ強化を図っている。

同社はビルメンテナンス・清掃業務においてもより良いサービスを提供するためにDX推進を図っており、その一環として「野田DC2」でも共用部の清掃にロボット掃除機を導入する。

センコーの伊藤知彦専務執行役員は「ESR 野田DC2を選んだ理由は、徒歩 10分以内の場所に2011年に開設した野田第1PDセンターと野田第2PDセンターの2拠点があり、関東エリアのさらなる事業拡大を図るために、最適の立地である事と、3拠点での連携によりオペレーションの効率化を図り、多様な顧客のニーズに応えることができると考えたから。また、野田地区は交通のアクセスも良く車両拠点として直営自動車勢力の増強も視野に入れている。ESR社は、働く「人」を第一に考え、全館空調や休憩ラウンジなど快適な職場環境を提供しており、施設で働く当社従業員の人材定着に寄与するものと考えている。今後も当社とESR社で新時代の物流施設を考え、より良い協力関係が続く事を期待している」とコメント。

また、ESRのスチュアート・ギブソン代表は「総合物流企業のセンコーとはレッドウッド藤井寺ディストリビューションセンター(DC)、ESR加須 DC2 に次いで、ESR野田DC2は3件目のお付き合いで、同社の野田第3PDセンターとして活用してもらうことになった。 ESR野田DC2は国道16号線沿いにあり、常磐自動車道、東北自動車道のICまでも近いため、首都圏に加え広域配送拠点としても大いに力を発揮できると確信している。全館空調や休憩ラウンジを完備するなど働く「人」を第一に考えた職場環境も提供。また、当社はサステナビリティ経営に力を入れていますが、この施設でも BELS 5 スター、CASBEE A ランク認証を取得し、自家消費型太陽光発電設備も稼働予定」と話した。

<夜間のESR野田DC2>
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■概要
名称:ESR野田ディストリビューションセンター2
所在地:千葉県野田市蕃昌(ばんしょう)266⁻9
敷地面積:2万1556m2(6521坪)
延床面積:4万5676m2(1万3817坪)
構造:地上4階建て /鉄骨造 耐震構造
設計:サンエス建設 ⼀級建築士事務所
施工:サンエス建設 ・ 堀建設
開発コンサルタント:グローバルデザイン
工期:2022年8月1日〜2023年8月31日
アクセス:【車】 国道4号線「庄和 IC」より 7km/常磐自動車道「柏 IC」よ10km/東北自動車道「岩槻 IC」より 20km
【電車】 東武野田線「七光台」駅より 2km
東京都心 40km/さいたま市中心部 30km/千葉市中心部 56km/成田空港 58km/東京国際空港 62km

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