三井E&S造船と三井造船昭島研究所、ENEOSオーシャンは2月28日、共同開発した離着桟支援装置に、新たな機能を加えENEOSオーシャンが運航する大型原油タンカー(VLCC)全船へ搭載することを決定したと発表した。
この装置は、2022年に大型原油タンカー(アフラマックス)向けに、三井造船昭島研究所の入港支援技術および同社が開発を重ねた自動運航の技術とENEOSオーシャンが長年培ってきた巨大船での危険物安全輸送における操船ノウハウを織り込み共同開発されたもので、操船者が着桟・着標時における船舶の位置や挙動等を詳細に把握することを支援し、離着桟時の安全性向上を担う。
この装置に、この度、一点係留ブイに対応する機能を追加開発し、ENEOSオーシャンが運航する大型原油タンカー(VLCC)全船へ実装する。
これにより、リスクの高い離着桟作業等の操船事故の未然防止による海上輸送の安全性向上のみでなく、操船者の作業負荷軽減を実現するとともに、事故による環境へのリスクを大きく低減できることが期待されるとしている。