商船三井は12月5日、インドネシアで船員のマネージメントやトレーニングを手掛けるPT MCS International(MCSI)と、日本への特定技能人材の送り出し事業に関する業務提携契約を締結した。
本提携ではインドネシアからのドライバー人材の送り出しに注力していく予定で、インドネシア人若年層への雇用機会創出と日本国内のドライバー人材不足解消に貢献していくことを目指すという。
<署名式の様子。MCSI ジョハン ノビトリアン代表(左)、商船三井 梯 浩之 ウェルビーイングライフ事業部長(右)>
商船三井は、外国人船員育成で長年培った経験と知見を活かし、外国人の新規採用や採用拡大を検討している企業を対象に、人材の紹介などを行う外国人人材コンサルティング事業を展開している。
外国人船員の採用・育成で培った経験を基に多くの人材紹介をおこなってきた商船三井と、インドネシア人の船員配乗、他国への人材送り出しを行ってきたMCSIが業務提携をすることで、互いの強みを発揮し、働く人と企業とを国境を越えて繋ぎ、インドネシア人若年層への就労機会創出と、日本で深刻化する人手不足解消、外国人労働者受け入れに伴う地域の活性化に貢献していくとしている。
MCSI ジョハン ノビトリアン代表は「長年のパートナーである商船三井との新たな合意は、海運業界だけでなくさまざまな分野で優れた人材を提供するという私たちの強い決意を示す重要なマイルストーンとなる。私たちはこの新たな試みに対しても、これまでと同じように専門知識を用いて、献身的に取り組んでいく」と述べた。
また、商船三井 梯 浩之 ウェルビーイングライフ事業部長は「日本語学習者数や、外国人人材事業においてもニーズの高いホスピタリティのある人材が多いインドネシアは当社の外国人人材事業にとって重要な国と位置付けられる。そのインドネシアで、既に強い信頼関係のあるMCSI社とともに外国人人材事業において協業できることを心強く感じる」とコメントした。