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横浜市港湾局/2024年の横浜港ビッグニュースを発表

2024年12月19日/物流施設

横浜市港湾局は12月19日、2024年のビッグニュースを発表した。

毎年、その年の横浜港に関連する主要なニュースを「ビッグニュース」として発表しているが、このほど2024年のビッグニュースがまとまったもの。

ビッグニュースは「国際競争力強化への取組」、「観光と賑わいの港」、「カーボンニュートラルポートの形成」、「山下ふ頭の再開発」でまとめられている。

<本牧A突堤で竣工した5つのロジスティクス施設>
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<超大型グリーンメタノールコンテナ船の命名式>
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このうち、「国際競争力強化への取組」では、本牧A突堤に新たな5つのロジスティクス施設が竣工したことを挙げた。輸出入貨物に対応したコンテナ貨物取扱量の増大や定着に向けて、流通加工等の高機能な物流サービスを提供するロジスティクス施設が6月から順次竣工し、現在は、既存の3棟と合わせて8棟が稼働している。

新本牧ふ頭では、9月末時点で第1期地区の埋立容量約900万m2のうち、約270万m2の土砂投入が完了し、10月からは、リニア中央新幹線のトンネル工事の土砂を本格的に受け入れるなど、新本牧ふ頭の埋立が着実に進んでいる。

「カーボンニュートラルポート(CNP)の形成」では、次世代船舶燃料等の環境配慮船の普及促進に向けた取組が推進されている。メタノール燃料船への対応では、4月に大黒ふ頭にて、約1万6000個積みの超大型グリーンメタノールコンテナ船の命名式が日本で初めて実施された。9月には南本牧ふ頭で、メタノールの船舶燃料利用の実装に向けたメタノールバンカリングシミュレーションを実施している。

また、アンモニア燃料船への対応も進み、7月に本牧ふ頭にて、アンモニア燃料タグボートに対して、世界初のTruck to Ship方式による燃料アンモニアの供給を行った。

さらに、海外港湾との関係構築も進み、姉妹港連携を通じて5月に米国カリフォルニア州ワイニィミー港とグリーン自動車海運回廊に関する覚書を締結。10月にはハンブルク・サステナビリティ会議に参加し、国際海運の脱炭素化に関する「ハンブルク宣言」に署名した。なお、アジアからは唯一の署名者となっている。

「山下ふ頭の再開発」では、2023年から開催しているまちづくりの方向性等を検討する「山下ふ頭再開発検討委員会」を、2024年中に4回開催。委員会では、各委員からのプレゼンテーションや意見書の説明とともに、答申の取りまとめに向けた議論が行われた。今後、答申を踏まえ、同市にて事業計画の案を作成し、市民意見募集や意見交換会等を実施したうえで事業計画を策定、2026年度頃の事業化を目指すとしている。

横浜市港湾局/国際海運の脱炭素化に関する「ハンブルク宣言」に署名

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