センコーグループホールディングスは4月1日、昨年4月に設立した「一般財団法人センコーみらい財団」が内閣府より認定を受け「公益財団法人センコーみらい財団」として活動を開始した。
センコーグループは、事業を展開する上で、最も重要なことは人材の育成と考え、1996年に自社総合研修施設「クレフィール湖東」を滋賀県内に開設し、物流事業の現場を中心に技術、品質、生産性等の向上に努めている。
さらに2017年策定のグループ経営理念において、「人を育てる」ことをミッションとして謳い、社内大学「センコーユニバーシティ」を開学し、経営層や高度プロフェッショナル人材の育成を図るなど、人材教育に力を入れている。
一方で、少子化が進む日本では、国や企業の将来を担う人材として学生に期待される役割が益々増す一方で、経済的な理由により就学に困難をきたしている学生が多く存在することも事実。
そこで、センコーGHDは、学業を志す優秀な学生に対して、返済不要の奨学金の給付を通じて就学の支援を行うことで、日本の将来とセンコーグループが属する多様な業界の発展に寄与する優秀な人材を育成するために、2024年4月にみらい財団を設立した。
その後、みらい財団は、センコーGHDの株式からの配当金を活動の財源とするため、2024年8月にセンコーGHDより同社株式150万株の譲渡を受けるとともに、2025年3月より奨学生の募集活動を開始している。
奨学金は、2025年4月に4年制大学に進学する新1年生から給付を開始し卒業まで支給するが、文部科学省の「高等教育の修学支援新制度」の対象者に対し上乗せ給付することが特長。これにより、大学生が経済的な理由を心配することなく、学業に専念できる環境づくりを支援していく。
みらい財団は、公益性の高い法人として、税制上の優遇措置を受けながら、未来を担う若者の育成に貢献していく考え、としている。
■概要
所在地:大阪市中央区備後町2丁目6-8 サンライズビル大阪13階
名称:公益財団法人 センコーみらい財団
設立:2024年4月(一般財団法人として設立、2025年4月1日公益財団法人に移行)
センコーGHD/物流センター見学など 大学生のジョブトライアル開催