SBS東芝ロジスティクスは8月27日、日本包装技術協会主催「2025日本パッケージングコンテスト」で、包装技術賞の「ロジスティクス賞」と、包装部門賞の「工業包装部門賞」を、ダブル受賞した。
作業性向上、環境負荷低減、コスト低減を含めたトータルロジスティクス設計を実現し受賞したもので、23年連続の受賞。
ロジスティクス賞を受賞したのは、「部品を探さず取り出す! 環境にやさしい箱」。箱内部を段ボールの仕切り、ホルダーなどで4層構造にして各収納部品を固定できるよう工夫し、小袋入り緩衝材レス化を達成した。
以前は、充填された小袋入り緩衝材の中に数十点ある部品が埋まって取り出しにくく、部品の取り忘れがないか、複数人で確認していた。
これなら開梱時に箱内の収納物が一目で確認でき、部品探し時間ゼロ、開梱時間60%削減、廃材片付け時間75%削減につながった。
箱内の空間がコンパクトになったことで包装容積は23%削減でき、開梱後は小さくたたむこともできる。
工業包装部門賞を受賞したのは、「薄型基板用オール段ボールがっちり固定」。段ボールホルダの形状を工夫して製品をがっちり固定・衝撃緩和し、プラ緩衝材を使用せず、包装サイズもコンパクトに設計した。
薄型基板は輸送などで製品に割れ・欠けが発生しやすく、従来はプラスチック緩衝材で製品を固定し、ガタツキを抑えることで振動衝撃を緩和していたが、脱プラスチックに向け、プラ緩衝材ゼロでも品質確保できるようにした。
従来比で包装容積は6割低減、包材コストと輸送コストも低減。環境面では、包装プラスチック使用量100%削減、CO2排出量約13%低減につながった。
SBS東芝ロジ/包装見直し容積と開梱作業を削減、物流環境大賞で奨励賞受賞