軽貨物ロジスティクス協会は「軽貨物の日」と制定した10月24日、業界の課題解決に向けた新たな活動方針と5つの重点課題を発表した。
軽貨物業界は再配達や高止まりする交通事故、多重下請け構造など複合的な危機に直面しており、次世代へ「魅力ある産業」として繋いでいくための構造改革が求められている。
このため協会では、重点課題として「給与及び報酬の増額」「労働時間の適正化」「安全運転と健康の確保」「多重下請け構造の是正」「一般社会や利用者への周知」の5つを設定し、具体的な行動を開始する方針を明らかにした。
軽貨物ロジスティクス協会は、軽貨物業者90社と、その各社と委託契約している個人事業主ドライバー3000人以上を有する業界団体。軽貨物業界の知名度と地位向上を目的とし、非営利で活動することをモットーとしている。
2023年にはDHLサプライチェーンの元社長である松岡昇氏を顧問に招聘し、国際基準での交通事故撲滅の取り組みや、ドライバーの品質向上研修を実施するなど、業界の健全な発展を目指している。
軽貨物ロジスティクス協会/多重下請け構造の軽貨物業界脱却へ、新体制発足