X Mile(クロスマイル)は5月12日、軽貨物ドライバー向け安全教育管理機能を、同社が提供している物流事業者向けSaaS・プラットフォーム「ロジポケ」で提供開始する。
2024年、国土交通省の制度改正により貨物軽自動車運送事業者に対し、ドライバーに対する定期的な安全教育の実施と記録の管理・保存が義務化された。2025年からは、貨物軽自動車の運行の安全を確保するため、遵守すべき基本的事項や貨物の正しい積載方法、危険物を運搬する場合に留意すべき事項など12項目の教育が義務化され、対応が求められている。
一方、現場では専任の教育担当者が不在のケースも多いうえ、教育内容の理解度についてもばらつきがあるなどの課題があり、クロスマイルは「誰でも・簡単に・漏れなく」法令遵守とドライバー教育を実現できる仕組みとして、同機能を開発した。
運輸業界ではドライバー不足と同時に「多重化下請け構造」や、電話・紙・FAXを中心とした「低い労働生産性」など、多くの課題が存在している。同社は、それらをソフトウェアによって解決し、事業者の売上最大化・コスト改善を図ることで業界を支えたい考えだ。
■義務化された12項目教育
1.貨物軽自動車を運転する場合の心構え
2.貨物軽自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
3.貨物軽自動車の構造上の特性
4.貨物の正しい積載方法
5.過積載の危険性
6.危険物を運搬する場合に留意すべき事項
7.適切な運行の経路及び当該経路における道路及び交通の状況
8.危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法
9.運転者の運転適性に応じた安全運転
10.交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因並びにこれらへの対処方法
11.健康管理の重要性
12.安全性の向上を図るための装置を備える事業用自動車の適切な運転方法
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