日本トランスシティは5月13日、三重県と北海道に物流拠点を新設すると発表した。三重県では木曽岬町に常温危険品倉庫6棟、屋外貯蔵施設と梱包場を備えた危険品複合センターを、北海道には石狩市に菓子・食品に特化した高床・定温倉庫機能を備えた物流センターを建設する。両センターを合わせた投資額は約50億円となる。
危険品複合センターは、2024年3月に取得した木曽岬新輪工業団地内に建設する。危険品物流分野における安定的な需要を確実に取り込むとともに、中長期的な産業構造の変化に応じた新たな物流ニーズにも柔軟に対応できる戦略拠点として位置づけている。
■危険品複合センター概要
所在地:三重県桑名郡木曽岬町新輪一丁目3番9
面積:約3万100m2(約9100坪)
倉庫構造:鉄骨造 低床式平屋建(耐火建築物)
延床面積:約990m2(約300坪)x6棟 (常温倉庫)
その他設備 :梱包場(約40坪)事務所棟(約40坪) 屋外貯蔵所設備(約750坪)
業務内容:危険品の荷受、保管、出荷、配送などの物流業務
着工:2025年9月
竣工予定:2027年3月
投資総額(予定):約30億円
北海道に新設する物流センターには、保管効率および入出庫作業の生産性向上と省人・省力化を実現するため、シャトル式自動倉庫システムを導入する。またWMS(倉庫管理システム)との連携により、作業負荷の軽減、オペレーションの標準化、物流品質の向上を図る計画だ。
こうした取り組みは、グループの中期経営計画における「収益基盤の拡充によるトップラインの向上」の一環であり、消費財物流の多様化および事業の再構築につなげる狙い。同社グループは引き続き、新たな領域に挑戦し事業領域の拡大を図っていくとしている。
■新物流センター概要
所在地:北海道石狩市新港中央2丁目731番地2
面積:1万2772m2(約3870坪)同センターの建設用地として、2024年11月に取得済
倉庫構造:鉄骨造 高床式平屋建
延床面積:3960m2(約1200坪)(定温倉庫:900坪、常温倉庫:300坪)
設備:シャトル式自動倉庫システム、ドックレベラー1基、LED照明
その他設備:木造 平屋建詰所:20坪
業務内容:菓子・食品の荷受、保管、出荷、配送などの物流業務
着工:2025年4月
竣工予定:2026年5月
投資総額:約20億円(土地取得費を含む)
日本トランスシティ 決算/3月期の売上高1.8%増、営業利益25.1%増