日本郵船が川崎汽船、MISC Berhad、China LNG Shipping(Holdings)と組成したコンソーシアムの出資する合弁会社が韓国のHD現代重工業(HHI)に発注していた液化天然ガス(LNG)運搬船「AL ZUWAIR」が8月18日、HHI蔚山造船所で竣工した。
コンソーシアムがカタール国営エネルギー会社QatarEnergy向けに新造するLNG船12隻のうちの3番船で、初めてHHIに発注した。また、コンソーシアム向けとして初めて、日本郵船グループが船舶管理を行う。
「AL ZUWAIR」は、燃料油とボイルオフガスを燃料として利用。燃料効率に優れた最新の二元燃料エンジンとAir Lubrication Systemを採用している。
余ったボイルオフガスを液化してタンクに戻す再液化装置を搭載しており、効率的な運航で温室効果ガス(GHG)の削減につなげる。
■本船概要
積載容量:約17万4000m3
全長:約299.00m
型幅:46.40m
主機関:X-DF2.1 iCER (二元燃料低速ディーゼル機関)
建造造船所:HD Hyundai Heavy Industries 蔚山造船所(韓国)